外側が偉い人と内側が偉い人

職場には本当に色々な人がいます。

今日は本当に偉い人ってどんな人だろう、と考えました。

役職や地位を手に入れると、態度が大きくなったり口うるさくなったりする人が現れます。そんな風になってしまった時にはもう遅い。肩書きが盾になって、誰もそれを注意してくれないのです。

自分の想いだけをぶつけて、まるで自分は正論しか話していないというような口ぶりです。

 

そんな「外側が偉い人」はこの世の中にあふれかえっています。

私は日々苛立ちやモヤッとした気持ちを抱えながら接しています。

 

ですが、最近出会った方に「内側が偉い人」がいました。

その方はもうすぐ60歳。何十年も仕事をしてきて、全国各地に後輩も部下もたくさんいます。きっと色々な苦労もされてきたのだろうと思います。ですが、ものすごく素敵な方なのです。

目下の従業員に対しても、敬う気持ちをもって相手を丁寧に扱います。

あいさつも素晴らしく、フットワークも軽い。

デスクに留まらず、現場を知ろうとする気概がある。

ユーモアがあり、明るい雰囲気でコミュニケーションの垣根がありません。

この方、外側ではなく内側から偉い方だ、と感じます。

 

社会を渡り歩くには「外側の偉さ」は武器になるのでしょう。気弱な気持ちでは、会社を支えていくことができないのかもしれません。けれども、そこに「内側の偉さ」をプラスすることは難しいことなのでしょうか?

 

厳しいことを言っていても、相手を敬い尊重する気持ちがあれば、自然と「真の偉い人」になれるのだろうな、とその方と話す度に感じられるのです。